先日久々に長い間雨が降り続けました
カラカラだった庭の土も自然の恵みを喜ぶように
濃くやわらかい土壌を草や木に与えます。
雨が上がった翌日、まだしっかりとぬれた庭は
緑の色も濃く元気そうに見えました。
素晴らしい恵みの雨です!
と自然のありがたみに酔いしれているばかりにもいきません
よく見ると草々も1週間前には1cmほどだったものが
3cm位に伸びて元気そうにはびこっています。
は~ 草とりしなくては・・・
と草をむしること30分・・・
「ん、この海藻みたいな寒天みたいなブヨブヨの深緑のはなんだろう?」
気付くといたるところにそのブヨブヨが広く薄くあらわれています
正直、気持ち悪いそのブヨブヨを最初は捨て置こうとも思ったのですが
ヌルヌルしていてすべるため、近所のお婆さんでも来られたときに
滑って転んでも大変だと手でとってはバケツにためていきました。
バケツも山盛り一杯になったころ、あまりに不思議・・というか不可解な
その物体の容貌に少々不快感を覚え、今日はここまでと作業を切り上げました
その夜、母に「庭の海藻みたいなの取ったけど、他のところにやっては
駄目だよ。また雨が降るとブヨブヨになるから」と進言したところ
「何いってるの、あれはミミズのフンだよ。栄養になるから違うところに
まいても大丈夫だよ」と返ってきました。
ミ、ミミズ・・・のフン!
ショックでした。私がバケツにいっぱい溜めたのは、ミミズのフンだったのです。
その後、天童荒太さんの「永遠の仔」を読んでいても、フランスで訪れる予定の
町々に思いをはせても、頭の片隅右上端ほどに、例の深緑の海藻が映像として
居座り続けました。
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