Le 13 avril 2007
今日は、アンジェの芸術学校で一緒だったアンヌに会う。
芸術学校といっても、夜間の一般人向けのコースで誰でも簡単に入れるが、その内容は非常に濃い。そこに登録していた日本人は私1人で最初は溶け込めるか不安だったが、そんな時、声をかけてくれ、2回目以降毎回私のために場所をとっておいてくれたのがアンヌだった。
アンヌは講師の先生がやるという個展にも一緒に行こうと誘ってくれ、日本へ帰国する際には私のために友達のマリーズと親しい友達を呼びお別れ会を開いてくれた。元気で、底抜けに明るくて、けれど深いところまで見つめるアンヌの深い目の色が私は大好きで、もうすでに50は過ぎているだろう彼女をいつも美しい人だなと思っていた。
前日の夜、アンジェのギャラリー・ラファイエット前で待ち合わせをしましょうと言った私に、「わかったわ、香水屋の前よ!香水屋の前」といって元気よく電話を切ったアンヌは以前とまったく変わっていなかった。
そして、今日待ち合わせの場所に立っていた。しばらくするとニコニコとしながらワッと驚かせようとでもするように忍び足で近づいてくるマダムが当のアンヌだと最初気づかなかった。それほどにアンヌの印象は変わっていた。2年半前には真っ黒で肩まであったアンヌの髪は真っ白になり、耳の上でばっさりと切られていた。
けれど近くで見たアンヌはやはり以前のままで、私は美しさが増したなと思った。
そんなアンヌのプジョーに乗って、彼女のまだ完成していない新居まで行く。
すると、アンヌの息子のジャン・フランソワの奥さんであるカミーユが彼女の妹と生まれて1年と4ヶ月のトリスタンをつれて散歩に出かけるところだった。
アンヌの完成がいつに分からない新居
カミーユは私が行っていた、語学学校の先生でもあり、今でもトリスタンの成長を手紙で知らせてくれる大切な友達だ。彼女にトリスタンを紹介され、初めて写真以外で会うことのできた小さいプリンスは満面の笑みで笑いかけてくれた。
その夜は、アンヌ特製のサラダやデザートでアンヌの彼のアンジェ、アンヌの息子のジャン・フランソワ、そしてカミーユとトリスタンと共に(トリスタンは途中で寝たけれど)食卓を囲み、深夜まで過ごす。
アンヌと別れるとき、「またね」といいながらお互いに抱き合ったときの彼女の温かさは一生忘れないだろう。
アンヌとキャミーユ ジャン・フランソワとパパに怒られ泣くトリスタン
トリスタンと入浴 船がお気に入り
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