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緑と狼ブログ

緑と狼用ブログ2007/2/22設置

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フランス生活17日目

2007/04/18(Wed)14:31

Le 18 avril 2007

5h50に起床。昨日買っておいたパン・オ・ショコラと水で軽い朝食を済ませ、駅で珈琲を飲みながらSarlat(サルラ)行きの電車を待つ。ホテルのマダムはとても感じが良く、部屋も大変清潔で気に入ったが、チェックアウト時に対応してくれたフロントの男性は、とってもいない朝食料金を含めて請求しようとしたため苦情を言ったら、慌てて新しい請求書を作っていた。少し意図的なものを感じたため今回金額を確認したけれど、そうでなくてもフランスではわりとこういった計算ミスは多い。金額は面倒でも確認した方がよいかもしれない。

ところで、ペリグーの駅で電車を待っていて危うく乗り損ねるところだったかもしれないと思ったことがある。私の待っていた電車は掲示板で表示されていたVoie E(E番線)に到着予定だった。いや、確かに予定通りE番線に到着したのだ。したのだけれど、このE番線が曲者で、気をつけないとうっかり乗り過ごすことになりそうな場所にある。そのとき私はE番線の標識に従い、地下をくぐって片側に線路があるだけのホームにたどり着いた。1つしか線路がないのですっかりそこだと思い込んで座っていたけれど、なんとなく到着が遅いなと思って掲示板を確認したところ、そこにはVoie D(D番線)と表示されている。確かにE番線の標識に従ってきたのにどういうことかと視線をめぐらせてみると、小さいとってつけたような看板で「E番線はこちら」と書いてある。なんと壁だと思っていた、その後ろにはもう1つホームがあり、そこに目的の電車が到着するところだった。

ペリグーからサルラ方面へ旅行予定の方はくれぐれもご注意を!

perigueux4.jpg









ペリグー駅

到着した電車に乗り込み、途中「Le Buisson」(ル・ビュイッソン)で乗り換えサルラまで約1時間40分。この区間の列車からの景色は素晴らしく、とりわけ途中で停車した「les Eyzies」の駅からは崖の中腹あたりに岩をそのまま削って家のようになっているものがあり(トルコのカッパドキアを思わせる)、あれは教会かなにかだろうかと見入っているうちに列車が動き出し、写真を撮るのを忘れるほど興味深い町だった。

サルラに到着し、歩いて旧市街のホテルまで行こうかと道を尋ねるが、駅前の花屋の店員は「結構複雑だからタクシーで行ったほうがいいよ」とあまり教える気がないようだった。たしかに旧市街までは歩いて結構な距離があると聞いていたので、仕方なくあらかじめホテルから伝えられていたタクシー会社に電話し、駅まで来てくれるように頼む。10分ほどでタクシーが到着し、ホテルまで送ってくれる。

タクシー サルラ駅→旧市街にあるホテル「Hotel des recollets」 8ユーロ

hrecollets3.jpghrecollet2.jpghrecollets1.jpg









「Hotel des recollets」
1泊(シャワー、トイレ、TV付、税、朝食込) 50.60ユーロ
4,rue J.-J. Rousseau 24200 SARLAT
Tel : 0033(0)5 53 31 36 00
駅から歩いて約20分

ホテルでは時間が早いためまだ部屋が用意できていなかったので、フロントに荷物を預け、サルラの街を歩くことにする。サルラは美食の街でも有名なところだが、この日は運良くマルシェがやっていてこの街独特の食材に遭遇することができた。

sarlat2.jpg









サルラのマルシェ

途中、苺だけを売っているお店を見つけ、1パック買ってみる。
 苺1パック 2.5ユーロ

sarlat4.jpg









いちごのみを売る店

マルシェを練り歩きながら苺をほおばってみると、その苺はこれまでフランスで食したものの中ではダントツに美味しく甘く香るものだった。あまりの美味しさにもう一度同じお店に戻り、「もう1パックちょうだい」といって買ってしまったほどだ。この苺、品種をGariguette(ガリゲット)と言って、日本で最近良く見かける章姫(あきひめ)に形が良く似ている。

fraise1.jpg









これがそのガリゲット

それ以外にマダガスカル産のバニラを専門で売る店、特産の胡桃を加工したお菓子を売る店、同じく特産のセップ茸を売る店など面白いお店が目白押しで、ついつい手が伸びてしまった。

sarlat5.jpg







バニラを売る店

途中ライヨールの刃物を広げようとしているおじさんがいたので、眺めていると「デモンストレーション見たいかい?」と聞くので、「うん」と頷くと、まさにバナナのたたき売りならぬ「ライヨールのたたき売り」が始まった。

昨年45ユーロで売られていたこの大きめのナイフ、今ならこれがなんと20ユーロ!しかもプレゼント付きだよ。ほら、ごらん。この皮製のサックもつけて20ユーロ。あなたは今日の最初のお客だから特別に今ライヨール社でもっとも売れているこのシリーズの小型ナイフもつけちゃうよ。これをつけても相変わらず20ユーロ。それだけじゃないよ、さらに持ち運びに便利なこのナイフもつけようじゃないか。全部袋つきだよ。え~い、さらにこの小型ナイフ付きのキーホルダーもつけて、はい20ユーロ! はい、買った買った~

あまりの”おまけ”の多さに、「なんと気前の良いお店だとう」と思いながら、同時に「ライヨールのナイフってこんな値段で買えたっけ・・シリーズによるのかなぁ」と半信半疑で聞いていると、声を聞いて集まってきた周りのお客の中から、すかさず「私、それ買うわ!」と大柄の叔母さんがずっしりと重くなった袋を提げて帰っていった。
地元の人が買うのなら間違いないのかな・・とコルク抜きの着いたナイフを手に、これだけでは売ってくれないのかと聞くと、セットでしか売らないとの答え。「ふーん、じゃあいらない」ときびすを返して、歩いていると街中にナイフの専門店を見つけた。ショーウィンドウ越しに覗いてみると、ライヨール社製のもので100ユーロ以下のものなんて1つも置いていない。手元が象牙や骨などで出来ているせいで高いのだろうか?と先ほどのナイフに似たものを探しても、やはりそんな安いものはない。すると、店内から「なにか気になるものがあるの?」と声をかけられたので、先ほど見かけた「○○○の叩き売り」のことを話すと、「あれはツーリスト用に売っていて、本物じゃないから絶対に買っちゃだめよ!」と念を押された。そうか、やっぱりまがい物だったのかと思いながら、しかし切れれば問題もないし、あの大柄の叔母さんは「ライヨールのナイフ」でこれから先リンゴやチーズを切って満足するのだろうと思うと、それもまんざら悪くないなと思った。

ホテルに戻ると、すでに部屋の準備が整っていたため少し部屋で休憩をとる。
1h頃昼食を取るために、再び街に出て友人がサルラに言ったら絶対食べてみてと絶賛していた「セップ茸入りオムレツ」を求めていくつかのレストランを見て回る。
いくつかのレストランで食べられるようだったが、雰囲気も値段も程よいと思われた1つのレストランを選んだ。
レストランの名前は忘れてしまったが住所は「4,rue fenelon 24200 SARLAT」。自分で言うのもなんだが、見る目があったようで、このレストランのオムレツはかなり美味だった。オムレツもさることながら、添えられたサラダの葉の新鮮さ、そしてドレッシングの美味しさにも感激し、最後に頂いたCafe cremeも食事の最後を締めくくるのに最高の味だった。

omelette1.jpg









セップ茸のオムレツ

サルラはフォアグラも特産品で、街の各所各所にフォアグラを売っているお店が目立つ。折角きたのだから1つくらい買って帰ろうと小さな缶を1つ購入
sarlat6.jpgfoisgras1.jpg









「Broque de fois gras de oie」 5.6ユーロ
うしろは「Confiture de Mio」(ミオのジャム)

サルラは美食の街でもあるが、様々な様式(中世、ルネッサンス、古典)が1つの邸に混存する建築物を残す歴史的に見ても貴重な街である。夜静かになった市街を歩いていると、この街独特の雰囲気に時代が混ざり合って止まっているような感覚を覚える。

sarlat3.jpgsarlat1.jpgsarlat8.jpg











この街で、「扉」だけを撮ってみようと思い立ち色々な「扉」を写真に収めました。緑と狼のホームページで後ほどアップしますので、気が向いた方はどうぞご覧下さい。
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