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緑と狼ブログ

緑と狼用ブログ2007/2/22設置

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2024/05/15(Wed)17:50

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フランス生活18日目

2007/04/19(Thu)17:50

Le 19 avril 2007

今日は、ボルドーに戻る日。朝ホテルをチェックアウト後、前日タクシーで来た道のりを帰るだけならたいしたことはないと、駅まで歩くことにする。駅までの長い坂道を登る間、この自分の判断を恨めしく思いながら重いバックパックを背に途中休憩しては歩を進め、やっと駅に辿りついたときには駅のベンチにどっかりと腰を下ろして息を整えなければならなかった。(バックパックがこんなに重くなければ大した距離ではないように思う)

sarlat7.jpg







駅までの道のり

駅にはかなり早めに着いたにもかかわらずボルドー行きの列車は既に停車しており、乗っていいということだったので、誰も乗っていない列車に乗り込み窓を全開にしてムッとした空気を外に追い出した。乗客も少なかったため、4人掛けの椅子を1人でたっぷり使っていると、隣の4人掛けにも同じように1人女性が乗ってきた。電車に揺られながら須賀敦子さんの「ミラノ 霧の風景」を読んでいると、次はイタリアもいいかもしれないななどと考え、彼女のエッセイに登場するミラノの霧の壁を想像する。

milan1.jpg









「ミラノ 霧の風景」

途中、50歳位だろうか、1人の婦人が乗ってきて、2人掛けの場所なら優に10箇所は空いているその車両で、あえて隣の4人掛けの女性にむかって、「あなた、この荷物上にあげないの?」と不機嫌そうに彼女の前に腰を下ろしていた。彼女の荷物は私のバックパックよりも、また一回り大きく一目見れば女性の腕では棚に上げるのは至難の技だということが分かるほどパンパンに膨れ上がっている。暫くしてその婦人が用を足しにその場を離れた際に、彼女と目があったので「こんなに場所があるのに、お気の毒様」というと、肩をすくめながら仕方ないわよ、よくあることだわといった風に首を降っていた。戻ってきた婦人がその後、携帯で何人かと電話しながら冗談を言っている姿を見て、どこにでも自己中心的な人というのはいるものだなぁと自分を振り返ってみたりする。

ボルドーに着くと、駅出口のすぐ横に観光案内所があったため、ここでボルドーの地図と中心街への行き方を聞く。中心街へは、トラム・バス・タクシー等色々行き方があるが、私の泊まるホテルはトラムからさほど遠くないところにあったので、これに乗ることにする。

■トラムのチケットの買い方
トラムの乗り場の横に自動販売機があるので、ここでカード、もしくは硬貨で購入可能
トラムにはC番線などラインの番号があるが、チケットはどこの自販機で買っても使用可能。
1回 1.3ユーロ

トラムCに乗り、中心街のカンコンス行きに乗る。終点のカンコンスで降り、劇場の前を通り過ぎて1本入ったところに目的のホテルはあった。本当に街の中心街のようで、便利な立地なようだ

htheatre1.jpghtheatre2.jpg









「Hotel du Theatre」
10 rue de la Maison - Daurade 33800 Bordeaux
Tel : 05 56 79 05 26
1泊(シャワー、トイレ付) 40ユーロ
http://www.hotel-du-theatre.com/index.html

部屋も清潔、受付のスタッフもとても感じが良く、昔教会だったという映画館で映画が見たいのだと言うと、色々と評判の書いてあるチラシを読みお薦めを教えてくれた。

街に繰り出し、以前ボルドーに住んでいた友人が教えてくれた彼女曰く「ボルドーNo1」のケバブ屋「Coluche」へ。彼女お勧めの「ケバブ サラダ・オニオン・トマト付き ソース・ブランシュとミント」を注文。
ケバブは友人のいっていた通り、本当に美味しく羊肉はとろける柔らかさで、かなりジューシー。サイズもかなり大きく20代前半だったらペロリといけそうだが、今の私には少々キツイ。けれどこれでジュースをつけて5ユーロなのだから、文句なしである。

bordeaux4.jpg







ケバブ サラダ・オニオン・トマト付き ソース・ブランシュとミント

少し食べ過ぎたためガロンヌ川沿いを散歩していると、広い広場に水がたまりそこに対面の建物が映っている場所があった。この広場では多くのカップルや家族が思い思いに過ごしているようだったので、私も腰を下ろしガロンヌ川を眺める。しばらくして振り向くと、先ほどまで水面だったその場所は一面が煙で覆われて、その中を皆がキャッキャとはしゃいでいる姿が目に入った。どうやらドライアイスのようなもので煙を出す何かの演出のようで、突然の出来事に大人子供構わず目を輝かせていた。

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「Place de la Bource」 の 「Mirroir d'eau」
普段は水面に道路を挟んだ旧証券取引所が映って、鏡のようになっているらしい

夕食は、これもまた友人お勧めのレストランに行くことにする。8時頃「Le petit commerce」というそのレストランに行くと、既に店は超満員で店員が忙しそうに給仕していた。処狭しと並べられたテーブルの1つになんとかありつき、さて注文しようと壁に掲げられた黒板に目を通すが、何しろここは魚介料理が中心らしく、分からない単語が次から次へと書いてある。辞書を引き引き何にしようか考えていると、隣に座るマダムが「大丈夫?選ぶの難しくない?」と自分達の食べている料理の名前を教えてくれ、「なにしろ何を食べても美味しいから大丈夫」と太鼓判を押し、ワインまでご馳走してくれた。

悩んだ末「les crevettes a la plancha」(エビ焼き)と「les sardines grillee」(イワシ焼き)を選ぶ。注文は決まったものの、このオーダーをするまでに優に20~30分ほど待たされ(それほどにこの店は大繁盛なのだ)、注文したころには私は見る予定だった映画を諦めなければならないことを覚悟した。それでも、運ばれてきた二つの料理は素晴らしく、思わずフランス人風に口に手をあて「チュ」と音を立てて美味しさを表現したいほどだったため、大変満足な夕食だった。教えてくれた友人に感謝しながら、隣のマダムにワインのお礼を言い、店を後にする。

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エビ焼きとイワシ焼き

「Le petit commerce」 22,rue du Parlement Saint-Pierre

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ボルドー夜の風景
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