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緑と狼ブログ

緑と狼用ブログ2007/2/22設置

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フランス生活22日目

2007/04/23(Mon)01:12

Le 23 avril 2007

朝、6h30と早めの朝食をとる。パリ行きの電車が早い時間だったためホテルの方が気を利かせて、早くに用意してくださったのだ。

チェックアウトをする際に

「これからどちらへ行かれるのですか?」
と聞かれたので

「パリに」(実際にはアミアンだったが)
と答えた。すると

「あなたはラッキーですね、きっと今フランス国内は大いに盛り上がっていますよ」

なんのことだろう?と怪訝な顔をしていると

「今日の朝のニュースではサルコジ 50% セゴレンヌ 48%だといっていましたよ」

(ああ、そうか・・)と大統領選挙の第一回投票の結果が昨夜からテレビのニュースで話題になっていたのを思い出し「昨日のニュースではサルコジ 30% セゴレンヌ 26%だったようだけど、近差で終わったのですね?」と返すと

「次はサルコ セゴの一騎打ちですよ どちらになるか楽しみですね」と関心が深いようである。

今回の投票率の高さを見ても国民全体(フランス国民以外も)が関心を寄せていることがわかる。どちらに転んでもシラク大統領時代と一緒というわけにはいかない。実際に今後の自分達の生活に大きく関ってくるという意識が強いため、関心もいやが上にも高まる。自分の1票が直接結果に結びつくのも投票率の高い要因のようだ。 

チェックアウト後、バスに乗りブルージュの駅へ。そしてまた、フランスのアミアンはクリスチャン宅へ戻るため電車に乗る。途中、乗り換えのリール・フランドルで2時間の空き時間があったため、翌日に世話になる予定のパリの宿泊先に電話を入れた。

パリでは、「Romain」(ロマン)のお世話になる予定。ロマンは、私の日本での友達である「Brice」(ブリス)の親友でアーティスト。けれどロマンは南仏で3ヶ月の仕事のためパリにはおらず、結局「Faycal」(フェイサル)が面倒を見てくれることになっていた。

指示された番号に電話をかけると、まず女性が出た。明日からお世話になる予定の日本人だということを告げると、フェイサルに代わってくれた。

「あ~、よかった。君今どこにいるの?いつ来るの?明後日?」
と聞かれ、前から24日からとお願いしているのに何故彼は知らないのだろうかと、やっぱりフランス人はいい加減なのかもしれないなどと失礼なことを思ったりする。

今は、リール・フランドルでアミアンに行く途中であること、明日にはパリに行くことを告げると、19h過ぎに来てほしいとのこと。

最後に明るい声で「19h過ぎに待ってるよ!」と電話を切ったフェイサルはとても感じの良い人のようだった。
後日、聞いたところ私が数日前に送ったメールを読んでいなかったようで、そのために到着日があいまいだったようだ。いい加減などと思って申し訳ないことをしたなと反省。

その後、電車の中で風邪薬を飲む。実はブルージュの夜は結構寒かったため、風邪を引いたかな?と思うことが何度かあった。その度に早めに風邪薬を飲んでいたため、幸い大事にはいたっていない。旅で風邪を引いていたら楽しさは半減どころか激減である。旅中の予防は楽しく過ごすためのコツだと思っている。

アミアンに着くと、しばらくしてクリスチャンが駅まで迎えに来てくれる。彼の家までは歩くと30分ほどはかかるためバスで行くことを勧められ、そうすることにする。クリスチャンは自転車で来ていたため、わたしだけがバスに乗った。口頭でバスで来てと済まさず、わざわざバス停で無事乗車するのを見届けるためだけに駅まで来てくれた彼は本当に紳士でやさしいなと思う。と同時に真面目でやさしくて十分ハンサムな彼にどうして彼女ができないのだろうとその原因を探ろうかと思うが、余計なお世話だと思いなおし窓の外を眺める。

少し休んだ後、もう一度クリスチャンとアミアンの街に繰り出す。前回一人で見たカテドラルを今度は二人で見物。ガイドブックで勉強したと、色々と説明を加えてくれる。

・教会の正面の彫刻は「最後の審判」のシーンを表しており、向かって左側が天国、右側が地獄だということ

・その周りに表現されている花は藍「indigo」で、その昔この街が繊維で栄えていたことを示していること

・教会内の彫刻の1つはキリストがジャン・バティストによって洗礼を受けているシーンであること

・それに続くシーンでジャン・バティストが裕福な者らによって首をきられていること

・その首だとされている骸骨が反対側の壁にあり、その頭蓋骨には大きな穴が1つあること

・その大きな穴から人々はジャン・バティストが殺される際に槍を突き刺されたという物語を想像し彫刻にしたこと

・教会の中心部にある巨大な木の彫刻は1本の木から作られており、1本の釘も使われていないこと
 そして今はもう誰も真似できないこと

などなど、聖書にまったく疎い私に分かりやすく説明してくれたため、1人で見ていたときとはまったく違う見方ができ、本当におもしろかった。

次にアミアンの中心街から少し外れたところに、湿地帯が地域的に保護されているところがあるというので行ってみることにする。5ユーロを支払うと、カヌーに乗ってその沼の広がる一帯を40~50分かけてガイドしてくれるツアーがあるとのことで是非乗ってみたいと申し出る。

「Maison des Hortillonnages」
54,Boulevard Beauville 8000 AMIENS
Tel : 03 22 92 12 18

このカヌーツアーは船頭が1人、乗客10人程だったろうか。狭い水路を上手に操って進んでいくなかで、色々と説明をしてくれる。私には聞き取れるものと、そうでない言葉があり少し難しかったが、この沼地が自然のもので、中には電気も水道も通っていないが暮らしている人がいること(もしかしたらセカンドハウスかもしれない)を聞いて、中心街のすぐ横にこんな自然な環境が現存していることに驚いた。ツアー中、時折鴨の親子や白鳥なども顔を出し、乗客らは歓声をあげていた。アミアンを訪れたら、是非このカヌーツアーに参加していただきたい。

christian1.jpg









カヌーに乗ってご機嫌なクリスチャン

mareamians2.jpgmareamians1.jpg










※カヌーツアーは季節により運行されない場合もあるため、あらかじめご確認下さい



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