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緑と狼ブログ

緑と狼用ブログ2007/2/22設置

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フランス生活23日目

2007/04/24(Tue)13:51

Le 24 avril 2007

今日はクリスチャンは休暇明けの仕事。出掛けに「今日は休み明けだから山ほど仕事が待ってるよ、でも昼には一度帰ってくるからまた会えると思う」と言い残していった。
お世話になったお礼に昼ごはんでも作ろうと、近くにあるスーパーに買出しに行く
・生クリーム
・ベーコン
・ズッキーニ
・スパゲティ

そう、カルボナーラの材料だ。
クリスチャンの家には玉ねぎ、チーズ、卵があったのでこれを拝借し、帰宅時間に合わせて用意。けれど、結局クリスチャンが帰ってきたのは1時近くで、スパゲティーは少しゆだりすぎてしまった。

再び仕事に行く彼に「本当にありがとう、またね」とビズーでお別れ。16h頃アミアンを出て、パリ北駅に17h過に到着。そのままサンジェルマン・デプレのJSB・Franceの事務所へ向かい預けてあったスーツケースを取ってタクシーで次の宿泊先へ向かう。

Republique界隈のその住所に着いた時、19h10頃だったろうか。大きな門の前でその場所で合っているか確認しようと上を見上げていた。すると、隣にいたおじさんに「あんたアーティスト?」と聞かれ、なんとなくそう答えたほうが都合が良さそうな気がして「そうだ」と答えると、「それならこの門から入って一番奥にある扉だよ」と教えてくれる。

近所の住民に”アーティストの住む家”として定着しているらしいその場所に泊まれることに期待が膨らむ。

villa1.jpg










言われたとおり、奥に長い通路を歩いてつきあたりまで進むと、後ろから「おーい」と声をかけられる。通り過ぎた倉庫らしき建物の中から「君、今日からここに泊まる日本人の子?」と尋ねられ自分が行き過ぎたことを知る。中から、腰まであるトラッドヘアの男の子と髪を耳あたりで軽く束ねた女の子が出てきて歓迎してくれる。

男の子は「Pierre Alain」(ピエール・アラン)、女の子は「Coralie」(コラリ)と名乗り、フェイサルがまだ戻ってきていないことを教えてくれた。「奥で適当に休んでて」といわれ、そこにあったソファーに腰かけ周りを見回すと、倉庫のようなその広々とした場所には、ソファーと机、パソコン、何脚かの椅子、自転車などが置かれ、何箇所かに描きかけの絵や写真、画材道具が置いてある。ロマンから自分の部屋を使っていいと言われていたけれど、もしかしたらこのソファーでいくつかに区切られているらしいのが部屋なのだろうかと、「ロマンの部屋」を探そうとするが、まったく想像がつかず諦める。

一通り、荷物の整理をし、しばらく待ってみたがフェイサルが帰ってこないためスーパーに買出しに行きたいと申し出ると、コラリが「2箇所あるけど、もう閉まっているかも」といいながら道案内をしてくれた。1ヵ所目は既に閉まっていたが、コラリは「次回のために覚えておくといいわよ、ここ安いから」とそこがお気に入りなのをうかがわせていた。歩きながら話をするうちに、コラリは先ほどの住居の住民ではなくロマンの妹で近くに住んでいること、今日はフェイサルの彼女の誕生日でパーティーがあることを知る。2ヶ所目の場所を詳しく示した後「じゃあ、またパーティーで」と言い残しコラリは帰っていった。

結局2ヶ所目のMonoprix(モノプリ)も既に閉店しており、隣のサンドイッチ屋で水とジュースだけ買って帰る。帰ると先ほどより人が増えていて、パーティーの準備が進んでいるようだった。しばらくボーっとしながら待っていると髪を綺麗に整えて素敵なワンピースを着た黒人の女性が「あなたが、今日からここに住む人ね?」と挨拶しにきてくれた。どうやらこの女性が今日の主役らしく白色に少しピンクがかったチューリップの花束を片手に持っていて、既に何人かから祝福された様子をうかがわせている。

結局フェイサルは8h過ぎにフラッと現れ、軽く挨拶をしたあとパーティーが始まった。12~3人は集まっていただろう皆で「チン」(乾杯)をいいながら主役のカポニのバースデーを祝う。そこに集まる人々はほとんどがアーティストで人種も様々、皆思い思いに話をし時間が過ぎていった。特別なお祝いも出来ないため、日本から持参していた竹箸のセットを出すと、皆大喜びで、ファイサルは刀のように振りかざし喜んでいた。宴もたけなわになったころ、突然電気が消え後ろからろうそくの灯ったケーキを持ったフェイサルが「ジョワイユー アーニーベセール」(音はハッピバースデートゥーユーと同じ)と歌いながら登場し盛り上げ役を一役買った。

0時近くなったころ、皆疲れたと帰り支度を始めた。私は思いの外パーティーが早く終わったことに少しホッとし、片付けを手伝っていると、フェイサルが部屋に案内してくれた。部屋は2階にあり、ベッドと机と椅子が置かれていた。ロマンの部屋はスペイン人の女の子が使っているため、他の部屋になったようだった。シーツと枕をどこからか探し出してきたフェイサルに「自分の家のように使ってかまわないから」と言われ、こんな見知らぬ人間にそんな言葉をかけられるなんて、なんと心の広い人なのだろうと感激する。

その後、トイレの使い方、シャワーの使い方、キッチンの場所などを教えてもらい、鍵を受け取って部屋に引き上げる。気分は高揚していたが、疲れていたためシーツの間にもぐりこみぐっすりと就寝。



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